誰もが主役になれる戦略性の高いユニバーサルスポーツ
ボッチャは、性別や年齢、障害の有無にかかわらず、誰もがほぼ同じルールのもとで対等に楽しめるユニバーサルスポーツです。
その魅力は多々ありますが、特にボッチャならではと言えるのは、下記の3つの魅力でしょう。
【1】誰もが「対等」に楽しめるユニバーサル性
ボッチャの最大の特長であり魅力は、その「ユニバーサル性」でしょう。ユニバーサル性を有しているスポーツは多々ありますが、その中においてもボッチャのそれは特筆すべきものではないでしょうか。
車いすを利用する方や重度の障害を持つ方にとって、ボッチャは数少ない本格的対人競技の一つ。障害の有無を問わず同じコートで、同じルールのもとに競い合うことのできる競技は稀少でしょう。まさに共生社会の理想像を体現するスポーツと言えるのではないでしょうか。
年齢や性別、障害の有無を超えた「対等」の交流を可能にし、互いを理解し、尊重し合うきっかけを生み出してくれるボッチャは、昨今、福祉施設や障害者スポーツ施設だけでなく、地域や企業、学校など、多種多様な環境で愛好されています。
【2】ルールは「シンプル」なのに「奥が深い」
ボッチャは、白い目標球「ジャックボール」に、いかに自分の色のボールを近づけるかを競うボールゲーム。どちらが相手よりもジャックボールに近づけたかで得点が決まるシンプルなルールのスポーツなので、小さな子供でも高齢の方々でも気軽に参加することができます。
敷居の低さは大きな魅力。ですが、ボッチャの魅力はそれだけではありません。ルールはシンプルでも、その攻め方、守り方のパターンは無限大。
●相手のボールを弾いて邪魔する
●自分のボールを押したり、盾にして有利な状況を作り出す
●ジャックボールを動かして一気に形勢を逆転させる
といった、ただ寄せるだけではない頭脳戦を楽しめるのもボッチャの大きな魅力です。
「床の上のカーリング」、「ボールを使ったボードゲーム」などとも称される、その戦略性の高さは、プレーヤーはもちろん、観戦している方々をも魅了しているポイントでしょう。
【3】多様なプレーを可能にするルールの「柔軟性」と「連携」
障害の有無やその状態に応じて補助具の使用や介助者のサポートが公式に認められているなど、プレーヤーが自身の能力や状態に合わせて多様な方法で競技に参加できる点もボッチャの大きな魅力でしょう。
手による投球が困難であれば足で蹴ったり放ったりしてもOK。四肢での投球が困難であれば介助者とペアを組み補助具を使用してもOK。それぞれのプレーヤーが自分の状態に応じて参加することができます。
さらに、ボッチャは単なる競技としてだけでなく、コミュニケーションやチームワークを育むツールとしても注目されています。
チーム戦では、メンバー間で連携し、互いの持ち味を活かし合いながら戦うことができます。自然と協力し、相手を理解し、尊重し合う気持ちが育まれます。
教育現場や福祉施設での導入が進んでいるのも、ボッチャが持つこうした教育的・社会的側面が高く評価されているからです。
年齢、性別、障害の有無を問わず、誰もが主役になれるボッチャは、まさに多様性を尊重し合う現在の共生社会に求められるスポーツと言えるでしょう。